W210(E240) エアコン不良

それ! 早く言ってよ~
W210(E240) 走行距離 58862km エアコン不良でご入庫されました。定番のエバボレーター交換を施工させていただいたお車ですが・・・
エバボレーター交換の大作業も終わり最終走行テストをしていたところ、30分程エンジンをかけているとアイドリング時に異常な振動がエンジンから発生してきました。
オーナー様に確認したら『アイドリング中の振動は以前から気になっていた箇所です。ディーラーで点検して、2気筒分のコイルを交換したもらったのですが、
その振動は無くならなかったのです。振動が出続けて2年位は経つかもしれません。
もともとはそんな振動など無かったのですが、最近30分位走行するとアイドリング中の振動はかなり気になるレベルです。信号待ちの時などは、道路工事をしてるのかと思う程不快な感じです。エンジンに負荷がかかっているようなら直してしまいたいのですが、今からでは遅いですよね!ディーラーでも直らなかったので、直 らないも のかと諦めていました。』といった返信がありました。『それ・・早く言ってよ~』って感じでしたが・・・
今回エアコン不良を診ていて、エンジン不調は全く診ていませんでした。
急遽エンジン不調修理になってしまいました。
診断結果はエンジンNo2とNo6にミスファイヤーのエラーが入っており、それに引きづられスロットルも塩梅が悪い状態でした。
メールに書いてあったディーラーさんでも解決しなかったと聞いて、2番と6番のスパークプラグだけでなく全てのプラグとサプレッサーを取り外して点検することにしました。
しかっし、作業を始めて驚いたことが発覚!
右バンクのサープレッサーには全く錆がないのに、左バンクの全てのサープレッサーのプラグとの接点が錆びていたのです。再度オーナー様に確認したところ、エンジン不調が発生する1ケ月位前にボンネットとフェンダーの傷が気になり、板金工場さんで剥離&ペイントをしたとのこと、そのときボンネットを取り外したそうです。
決してオーナー様が悪いわけではないのですが、状況的に板金工場さんがボンネットを外した際、雨にあたってそのまま何日間か放置された為に、サープレッサー部分が写真のように錆びてしまったのでは、と予想されます。
この錆が原因で接触不良を起こしスパークプラグに電気が充分に伝わらずミスファイヤーを発生させてしまい、その為汚れた排気ガスがブローバイによりスロットルを汚しエンジン不調を引き起こしていたのでした。
錆びてしまったものは、しょうがないので、全体のバランスも考え左バンクの全てのサープレッサーとハーネスを中古で、12本のスパークプラグは全て新品にて交換しました。
結果・・気持ちよく、ピタッとエンジンの振るえは止まりました。
紆余曲折ありましたが、すっきりした満足感!今日の晩酌は気持ちよく飲めるな~(僕は、お酒飲めないので、ミルクですけど・・・)